haccoba -Craft Sake Brewery-

木造住宅の可変性と機能拡張

福島県南相馬。震災の避難で一時期は人口がゼロになったエリアに建つ祖母の家の様な木造一軒家を酒蔵コンバージョン。
カルチャー０から世界に通じる醸造所を作りたい。という想いと、日本全国に」広がる空き家問題の設定を原動力に一つの回答となる様な実験的計画を試みた。
昔ながらの「縁側付き奥の間付き和室空間」に基礎防水を施し、醸造所として成立させる。
既存縁側は外壁を出窓として５００mm庭に持ち出し、腰掛け縁側として内外の新しい滞在の場を創出。外部デッキはスクウェアな建築に対して人の動きを規定しない円形を用い、縁側に見えない中心をもたらす効果を狙った。
醸造所に限らず、同年代の木造住宅は、利用者の機能拡張によって可能性が大いに広がると感じたプロジェクトである。