agnès b. Japan – Ginza flagship store

身体を巡る、記憶を纏う器
アニエス・ベー銀座店のリロケーションに伴うリニューアルは、売場面積から見ると3フロアから1フロアへコンパクトな移転計画となった。
僕たちは、単なるアニエスの旗艦店をつくるのではなく、ブランドの進化と変化と共にあれる器を産み出そう。そう考えた。
きっかけは、2022年に手がけたアニエス東京本社オフィスの設計だった。
「呼吸する空間」を目指し、中心にアトリエ(アニエスの原点)を据え、働く人々にとって特別での当たり前の空気をデザインした。
その経験を通じて、銀座店のコアをどう表現するか。
というポイントからデザインワークを進めた。
アニエスのコアプロダクトを心臓に見立て中央に配置。そこから繋がるFEMME(ファム)、HOMME(オム)、VOYAGE(ヴォヤージュ)、ジュエリー、アート、カフェといったカテゴリーを相互が影響し合える程よい距離感で居場所を見つける空間構成を試みた。
心臓であるコアに置かれたカーディガンの様々な色が空間の隅々まで広がり、訪れる人はその流れに乗って、旅をするように店内を巡る。
この循環を支えているのが、「アーカイブ」という考え方だ。アニエス・ベーは、ヴィンテージやアーカイブの商品を現行品と並べ、新たな命を与えてきた。
他のブランドと一線を画す哲学である。
空間で使用される素材もまた同じくアーカイブという発想から迎え入れることにした。
さて、銀座は東京の中でも常に変化にさらされているエリアだ。ここで生まれるべき「場の力」とは真新しい素材で一時の高揚を味わうものではなく、すでにその素材に蓄積された記憶の集積が育ててくれると信じている。
コアの櫓(やぐら)には、かつて古い日本家屋の柱や梁として、ひとつの用途を全うした木を使用した。
什器には、本来は何度も再利用される基礎の型枠でありながら、歪みやへこみで役目を終えつつあるメタルフォームを転用した。ジュエリーケースなど小さなディスプレイにも展開されている。
カフェには、ブランド創設のパリのアトリエに由来する元精肉所からインスピレーションを得た白磁タイルを使い、オフィスからも続く素材の記憶を引き継いだ。特出すべきは銀座前店舗の壁面に描かれたアートを壁ごとカットして一晩で移設した。という記憶もある。
空間も商品も、時間を重ねたものが新たな役割を得て、ここで息づき脈打っている。ナラティブに触れることで、訪れる人がアニエス・ベーの哲学や文化更にを深く知っていく。染み込んだ記憶と向き合い、想いを巡らせていく事。その視座こそが場を育てていく力となるだろう。
-Shop Information-
agnès b. Japan - Ginza flagship store
https://www.agnesb.co.jp/feature/26m10-ginza
Data
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Client
agnès b. Japan
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Retail Shop
Cafe, Retail Shop
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Location
Ginza, Tokyo
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Completion
2026, 09
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Total area
313.20㎡
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Design
Masaki Kato, Ryoga Osada
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Construction
JPDH co.,ltd.
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Old tree
山翠舎
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Furniture(Red cedar)
高広木材
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Lightning
遠藤照明
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Curtain
LOSKA
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Photo
DAISUKE SHIMA
















