% ARABICA KIOSK @ PARASOPHIA

「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」のメイン会場である、京都市美術館にポップアップとしてオープンした「コーヒーキオスク」。

組み立てから撤収までの時間・空間そのものが作品となるようにデザインを進めていく上で、「職人でなくとも簡単に設置撤去ができ、幾度と再利用可能であること」をデザインコンセプトとした。


本体のフレームは、アルミとポリカーボネートで構成された組み立て式の温室キットを改造したもので、軽量であり全ての部材を1人で運ぶことが可能。また、カウンターは、世界中どこでも入手しやすい規格サイズのコンクリートブロックを積み上げ、構造用合板を天板に使用。流通する建築資材の利点を活かすことに徹した。
周囲に敷き詰めた白い玉砂利の上に無機質に存在するキオスクが、歴史ある美術館の空間とハイコントラストを生み出し、一杯のコーヒー以上の忘れがたい体験となるように演出した。

京都市内の商業施設から設置オファーがあり、芸術祭開催期終了後、解体から再設置までわずか1日で行った。この旅するキオスクはその後クウェート、UAE、パリなど世界各地の建材と共にポップアップとして展開した。

Data

  • Client

    ASIAMIX

  • Exhibition

    Kyoto Municipal Museum of Art,Kyoto (JAPAN)

  • Completion

    2015.7

  • Total area

    20.00㎡

  • Design

    Masaki Kato

  • Construction

    Puddle, Notcho's workshop

  • Photo

    Takumi Ota